MakerBot Print_サポートが足りないとき

こんにちはナリタです。この記事は僕の担当授業である多摩美術大学情報デザイン学科授業”3D表現演習”及びPBL授業 ”3Dプリンティングデザイン” の授業資料です。
MakerBot Printで、Supportにチェックが入っていても、逆テーパー部分にサポートが付かないときがあります。Makerbotは優秀で、通常3Dプリンターのドライバーソフト(スライサー)は45°以上深いテーパーだとサポートが付くのですが、Makerbotは68°程度までテーパーがかかっていてもそこそこ綺麗に出力してくれます。

その為、標準ではサポートは68°以上テーパーがかかっている部分にのみ適応されています。

しかしモデルによってはしっかりサポートを付けないとどうしても上手く出力されないときがあります。そんなときにはカスタム設定で角度を調節することをおすすめします。

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https://www.thingiverse.com/thing:10650

モデルはbmoshe氏の製作したYodaの3Dデータです。
まずメニューから「Print Settings」を開き、タブ下の「Custom Settings」ボタンを押します。

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するとCustom Print Modesダイアログが表示されます。
次に「Settings」項目から「Supports+Bridging」を選択します。

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スクロールし、画面下部の「Support Angle」項目の数字を確認し、調整します。(図は68°)

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68°で出力のpreviewをしてみると、このように耳の部分のサポートは少ないです。

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Angleを45°に設定してみたところ、多くのサポートが付くようになりました。

こうしてサポートの角度設定を調整することで、不安定なモデルにサポートを追加することができます。

その代わり、出力後のサポート除去が大変になるリスクもありますので、上手く活用して調整してみることをおすすめします。