活動をこの記事のように記録していたら、いろんな人からアドバイスが貰えて嬉しいです。最近(といっても一月前くらいだけど)は窯業技術センターの方からメッセージを頂き、研究資料を共有してもらえました。組織でされている研究は個人の趣味ではなかなかできないような新しいことにトライしているのでとても勉強になりました。メールの返信が楽しみです。
さて今回は[野良雲焼-006]焼成時の収縮についてで修正したモデルをつかって型の製作をしました。
左が元のモデルで、理想の形状です。右が収縮を想定したモデルです。
焼成したものを並べてみるとなんとなく比率もあってそうな感じがするので期待します。
型を取るためのパーツを含めて3Dプリントしました。今回のPLAは一昨年アタリにMkerFairTokyoで安値で買ったカラフルスプールです。すごいファンシーな感じになりました笑
組み立てた様子。ちょっと高さを調整するために一部パーツを出力し直しました。位置合わせ用の突起をつけたんですが、今回のモデルはスパイラル形状なので型を外すときに干渉することをすっかり忘れてて結局ニッパーで削除することになりました。。。今後ネジか何かで留める形状などを検討します。
型取りは少しづつ精度が上がってる気がします。やはりマスターモデルにサフやパテ埋めなどでなめらかにするのが今の所離型には一番確実です。
鋳込みしました。やはり少し積層痕が微妙に残ってる。。。まだまだですね。そして今回気泡が結構出てしまいました。なんだろう、泥漿の撹拌が足りなくて玉になったのかな?カリ石鹸が残ってしまったのかな?底面だけこうなったのでとりあえず釉薬をのせてごまかせるかやってみます。
ということで焼成しました。
右が今回作ったものです。左は実寸の3Dプリントモデルです。サイズ感はいい感じですね。ちょっと肩のはりが強く出てしまいました。これは3Dモデル上で大きめに設定したものがそのまま再現されてしまった感じです。なんとなく原因にも心当たりがあり、今回離型のときに上側の石膏が剥離しにくく、下向きに乾燥させていたためかと思います(1つ前の写真)
重力で乾燥時も下の型に合わせて収縮が少なくなったのではと。離型時の乾燥方向についてももう一度鋳込みを行ってテストしてみます。
実寸の3Dモデルを使った焼成モデルとの比較です。釉薬のテクスチャの違いはおいといて、しっかりした形になってます。左は3方向から抜くタイプの石膏型を作っていて、更に嵌合が甘いのでどうしてもちょっと歪んでしまっています。右は上下の2方向の型なので中央上方にパーティングラインが見えるのですが、形状はより正確になります。そして今回はマット釉を使用したのでパーティングもそれほど気になりません。今回の様なスパイラル形状で2方向で抜けるものは基本的に2方向で作ったほうが後処理の大変さを加味しても楽かなと思いました。
ちなみに今回使用した釉薬はマットホワイトに黒の顔料を混ぜて作ったもので、元の黄色っぽい白と、青っぽい黒が合わさって緑っぽくなりました。スプレーで施釉したのでムラが出てしまい、下に行くにつれて薄くなってしまった。。。マット釉はふんわりしたテクスチャが好きです。