一時ほど盛り上がりもなくなってしまいましたが(それゆえに)小型のiBeaconモジュール”Estimote Beacons” を入手したので動作確認をしました。
iBeaconとは”Bluetooth Low Energy”(通称BLE)と呼ばれる低消費電力の無線通信規格を使った屋内測位システムで、店舗への入店検知や所持品の距離計測などができ、主にサービスの分野で期待が高まっている技術です。
近距離での精度が比較的高く、コンクリートによって遮断されてしまうGPS信号とは違い屋内での位置情報を取得できるので、GPSとはお互いが補完関係にあります。
Estimote Beaconsの外観は可愛いカラフルな小石型をしており、シリコンで作られています。
特にボタンなどはなく、LEDなど光る部分もありません。基本的にiPhoneアプリとの連携にて使用するものになります。
■Estimote website
■iPhoneアプリ
https://itunes.apple.com/jp/app/estimote/id686915066?mt=8
さて、入手して早々ですが、しばらく動かしてなかったからか、アプリで探しても全く反応がない。
おそらく電池がないのでしょう。交換しようと本体をみると、全体をシリコンで覆われており、底面は設置用の粘着シートが貼られています。
まだ1度も使っていないのに粘着面を剥がさなくてはいけない悲しさを押し殺してベリベリ剥がします。
すると粘着面の下はプラスチックの薄板が接着されてました。これは完全に電池交換させる気がない仕様です。。
薄板をカッターを駆使して剥がすと、中から基板が出てきます。基板はしっかりとした作りで可愛いです。バッテリーは”CR2477”と書かれた大きめのボタン電池でした。(後で調べたところ、製造年月により”CR2450”というタイプもあるようです)
ここら辺まで特に違和感なく作業していましたが、ふと我に帰り、「こんな面倒なことさせるもんなのか?Estimote Beaconsって使い捨て?」という疑問が浮かび、調べてみると、
https://forums.estimote.com/t/topic/127
公式フォーラムに記載があり、購入者には電池切れの際シリコンケースを無料で郵送してくれるとのこと。そのためシリコンケースはカッターで切り裂いて破棄してくれとのことでした。すごい。
早速メールを送ると、20分程度で返信があり、すぐに送ってくれるという回答が。迅速な対応感謝します!
さて新しいケースが届くまで待ってるのも暇だし、電池自体は自分で用意しなきゃいけないので、先にモジュールの動作確認を進めることにします。幸い破棄予定のシリコンケースは丁寧に底部分だけ剥がしているのでまだなんとか使えそうです。
電池を購入し換装します。意外とこのCR2477というのが見かけない電池で、BICCAMERAにたまたま3つだけ売っていたので買ってきました。
アプリを立ち上げ”ビーコンを検索する”モードを立ち上げますが反応しません。
何故だろうかと色々思案していましたが、どうやら設定項目の位置情報を許可しないと表示されないようなのです。
”設定→Estimote→位置情報→常に許可”を選択します。
範囲内のビーコンが表示されました。ビーコンは正常に動作しているようです。
・・・ん?3つ表示されてる。
そうです。そもそもビーコンの電池切れは間違いで、ただの設定ミスを勘違いしていたようです。
とりあえず動作確認ができたのでこれから色々と感度の確認等をしていこうと思います。