KitMill RD300 アルミ加工テーブル制作_その1

僕が初めて個人でデジタルファブリケーション機材を購入し、今でも主力の1つでもあるオリジナルマインドの”KitMill RD300”ですが、通常は樹脂の加工テーブルとなり、ネジ穴加工がないため、しっかりと材料が固定出来ません。
オプション品でネジ穴があるアルミテーブルを購入すると、クランプを使ってしっかり材料が固定出来るのです。しかしながら値段が値段のため、今までゆるゆるっと両面テープやら固定治具作ったりいろいろだましだまし使ってきました。
最近細かい作業や、精度が欲しい作業が増えてきたので、これを期に換装しようと思いたち、どうせなら加工テーブルもkitmillで作ればいいじゃないかと思い立った次第です。

http://www.originalmind.co.jp/products/kitmill_rd/options

 

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まず寸法指定して2017のジュラルミン板を購入、これだけでもそこそこ高いですが、加工テーブルを買うより1/3以下の値段で購入出来ました。これに穴空けてねじ切って終わりなので、材料費だけで見ると1/3以下は大きいです!

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元の樹脂製のテーブルの寸法を測り、固定穴とネジ穴(下穴)を設計します(CADの立ち上げが面倒でいつもどおりIllustratorで設計)

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CAMはCut2Dを使っています。Kitmillで穴を開けていきます。自分のからだの一部を自分で作るサイボーグ的なところにロマンを感じるよRD300君

最初は全てKitmillに任せようと思っていましたが、ジュラルミンが思った以上に固く、これ穴開けるだけだし、正確な位置さえわかれば良いんじゃ…と思い立ち、途中で加工を2mm程度の深さまでにして、ボール盤で加工する作戦に切り替えました。

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いいタイミングでFabLabShibuyaで仕事だったので、Labのボール盤で加工。
加工テーブルは上面をフラットにしないと固定や加工に影響が出るのですが、どうやってフラットにするか迷っていました。Kitmillで座ぐりも全部やることも考えてたけど、時間かかるし位置決めだけでやめちゃったので、座ぐりだけまた戻すのも大変。

 

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固定には上図右の6角ボルトが付属品だけど、皿ネジに変えればコニカドリルとかで対応できるかなーと考えてました。井上さんに相談したら、トップドリルを貸してくれました。これは六角穴付ボルト用にボルト頭の径のサイズに段付きドリルになっており、簡単に六角ボルト用の加工が出来ます。

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さくさく加工が出来ました。

とりあえず今回はここまで、このあと下穴を開けた部分にネジ立てして完成です!
次回に続く